一行の詩

直観のままに、わくわくして生きていく

共生

去年、大葉の種をまいて収穫し、花が咲いて種が飛び散るままに放置していたプランターから大葉の芽が出て育っています。無数に発芽しているので間引きます。小さいのにしっかり大葉のいい香り。

植物の匂いはどうしてこんなに脳を恍惚とさせるのか。思う存分くんくんしてから、薬味に使うつもりで冷蔵庫へ収納します。 

 

初夏になると、公道の植え込みの伸びすぎた枝葉を剪定しているところに出くわすことがあります。まるで植物が血を流しているような強烈な青い匂いに植物の生命力を感じる。人間の都合と、ありのままの自然へ思いを馳せているうち、どんどん連想が転がっていってしまいます。

 

自然のままに伸び伸びと育つ草木の生命力に、自分や子どもを重ねて心踊る気持ちになる自分がいます。出来るだけ自然のまま、手を加えずに残しておきたい。

一方、草木がぼーぼーでは快適な社会生活に支障をきたしますし、きれいに剪定された植え込みは見た目も美しく景観に寄与します。

何かを批判するという意識は無いのですが、勝手に自分のなかで葛藤が起こります。

大葉が大きい葉をつけてくれるようにと、たくさんの小さな芽を摘むことも自然への介入ですね。

自然の恵みへ感謝することだけが自分に出来る唯一のことかもしれません。

 

考えすぎるのはしんどいことも多いですが、それが自分のパーソナリティーを彩っているのだろうと最近は開き直りつつあります。